どうもみなさんお疲れ様です。
今更ながら最近バイオハザード7をやり始めました。しかしあまりリアクションを取らないので自分はゲーム実況に向いていないと確信しました。…配信したことないけど。
さて、今回は以前の記事で触れたタイヤチェーンについて。
タイヤチェーンの大まかな特徴は以前の記事で紹介した通り。スタッドレスよりも安価であり、雪や氷に強い。そして乾いた路面には弱い。
着け外しは面倒ですが、緊急用として持っていたり、スキー場などに行かれる方はスタッドレスにプラスでチェーンを準備されている方も多いと思います。
今回はそんなタイヤチェーンについて紹介していきます。
珍しく、元カー用品店スタッフとしての知識をフル活用!
チェーンの材質別の特徴
昔と違い、今は金属製のチェーンだけでなく、樹脂や布製、中にはスプレー式のチェーンまで様々な種類があり、特徴も様々。
大まかなチェーン全体の特徴は前述した通りですが、種類別に解説していきます。
金属製チェーン
エフ・イー・シー(FEC) タイヤチェーン [ 雪道楽QII ] [ 備えて安心・冬の必需品 ] YQ208
一般的チェーンと言ったらこのイメージだと思います。なんかガチャガチャしてて、つけるの難しそうなイメージもあると思います。
そんな金属製チェーンの特徴は、
- 安価である
- 持ち運びはコンパクト
- 取り付けも簡単なものが増えている
- 締め直しが必要
- やっぱり乾いた路面には弱い
- チェーンの中でも特にうるさい
- タイヤホイールに傷がつく可能性もあり
やはりチェーンのなかでも比較的安価なところが大きなメリット。そして金属の鎖なので、しまう時はコンパクトにケースに収まります。
そして肝心の取り付けは…意外と簡単!最安価なチェーンは変わらず昔ながらの取り付け方法(チェーン引いて車動かして…)ですが、最近のチェーンは1万円前後のものでも、車の移動が不要なものがほとんど。
手順も驚くほど簡単になっています。正直、不器用な僕でも2・3回練習すれば5分以内で取り付けできるくらい。
よく「取り付けが難しそう」という理由で敬遠されがちですが、最近の金属製チェーンは全然そんなことありません。
欠点としては、締め直しが必要なことと、非金属のタイプと比べて乾いた路面での耐久性は低いこと、そして乗り心地がかなり悪いこと。
まず締め直しについて。一部自動で巻き直ししてくれる高性能タイプの金属チェーンもありますが、安価なものは基本的に締め直しが必要です。
具体的には、取り付けた後、100m程度走ったら再度車を止めて締め直しが必要です。これはどれだけキツくチェーンを巻いて締めたとしても、走行するとどうしても緩みが発生してしまうからです。
一度締め直したらオッケーではありますが、雪が降りしきる中、できればあまり車外へ出たくありませんよね。
次に乗り心地について。僕も以前使っていたから分かりますが、かなり揺れますし音もうるさいです。
耐久性についても、流石に乾いた路面に入った瞬間切れる、と言うほどではありませんが、やはり長時間乾いた路面を走ってしまうと痛みは大きいですし、そのまま使い続ければ当然千切れてしまいます。
また金属であるが故に、濡れたままで放置すると錆の可能性もあります。
さらに、金属製チェーンの場合、避けて通れないのがホイールの傷。絶対ではありませんが、走行中に金属のチェーンがホイールと擦れ、傷がついてしまう可能性が非常に高いです。
高価なホイールを装着していたり、ホイールを大切にしている方は要注意!
非金属製(樹脂・ゴム製)チェーン
最近大人気の非金属製のチェーン。各自動車メーカーも純正品として採用していたりもします。その特徴としては…
- 金属製チェーンよりも耐久性が高い
- 装着の手順がシンプル
- 乗り心地は金属製より断然良い
- かさばる
- 高価なものが多い
- 取り付けには腕力が必要
なんと言ってもチェーンの中では最も耐久性が高いことが大きな特徴です。
チェーンのメーカーにもよりますが、「トンネル内も外さずに走行可能」と謳っている商品もあります。
もちろん「乾いた路面も完全OK!」と言うわけではありませんが、金属チェーンと比べると錆びる心配も低く、非常に耐久性は高いです。
また取り付け手順もシンプルなものが多く、車の移動も不要。金属チェーンのようにグルグルに絡まることもないので、慣れていない人でも取り付け方法は分かりやすいと思います。
乗り心地についても、揺れはしますが金属製チェーンを使ったことがある人であればかなり快適に感じるはずです。
欠点としては、金属製と比べて収納する為のケースが大きく、車の中に置いておくにはかさばること。
そして価格も1万円前後がメインの金属製と比べると、2〜3倍程度必要となります。
そして個人的にこの非金属タイプの1番の欠点は…取り付けに力が要ること!
と、いうのもこの非金属タイプはチェーンを絞って(引っ張って)固定する金属チェーンと違い、非金属タイプはあらかじめ適合するタイヤサイズピッタリに作られています。(固定はフックをひっかけて固定します)
その為、どこにも絡んだり引っかかったりしていない、正しくタイヤに被せてある状態であっても、フックを引っ掛けて固定する為には結構な力を込めてチェーン自体を引っ張らなくてはなりません。
以前の仕事で何度か取り付けたことはありますが、かなり腕力を使います。その為、当時の接客では女性一人でつける、というお客様にはあまりお勧めしていませんでした。
何度か取り付けの練習をしたりして、ある程度素材の樹脂やゴムが馴染んだり伸びてくれば多少は楽に取り付けできるようになりますが…雪の降る前に取り付けの練習をする人なんてそうそういませんし、やっても1・2回程度ですよね。
よって、非金属タイプはあまり力がない方や、女性の方、高齢の方にはあまりおすすめでないかと思います。
布製チェーン
AutoSock(オートソック) 「布製タイヤすべり止め」 チェーン規制適合 オートソックハイパフォーマンス 正規品 ASK645
非金属と同じく、近年人気の高まっている比較的新しいタイプのタイヤチェーン。その特徴は…
- 軽くてコンパクト
- 取り付けに力は不要・着脱カンタン
- 乗り心地も良い
- 薄いため、金属や非金属タイプが装着できない車でもOK
- 取り付け時は車の移動が必要
- 耐久性はかなり低い
ヨーロッパ発祥の布製タイプ。特殊繊維で作られており、軽くて持ち運びもコンパクト。
取り付けも、ヘアキャップのように被せるだけなので、力も要らず、着脱が非常にカンタンです。
もちろん薄い布でできているので、乗り心地も普段とほぼ変わりません。また、車高が低いなどタイヤ周りのスペースの問題で一般的にチェーンが取り付けできない車両であっても、このタイプなら取り付けできることが多いです。(それでも適合は要確認)
このタイプの欠点は…取り付け時に車の移動が必要なこと。
先ほどお話しした通り、この布製タイプはヘアキャップのように被せて取り付けます。
まずはタイヤの上半分に被せ、そして車を少しだけ移動させて残り半分に被せる。…と、一回車を移動させると言う手間がかかります。
そしてこの布製チェーンの最大の欠点。それは、耐久性です。
特殊繊維とはいえあくまで布ですので、破れます。特に乾いた路面を走ったりすると、すぐに破れてしまいます。
その為、このタイプのチェーンはあくまで脱出用とか、緊急用と割り切ってしまった方がいいと思います。(昔のスキー場でスタックした時に、上着をタイヤに噛ませて脱出してたのと同じようなイメージです)
スプレー式チェーン
BULLSONE 緊急脱出用滑り止めスプレー TUV規格取得品 コンパクト 雪道 雨道 スリップ防止 スプレー式タイヤチェーン スプレーチェーン 自動車 バイク 自転車
最近カー用品店などでも見かけるようになりましたスプレー式。タイヤに粘着性の高いガムのような樹脂類を噴射して、グリップを効かせます。さてその特徴は…
- タイヤに向けてスプレーするだけでお手軽
- 場所を取らない
- 安い(数千円程度)
- 乾いた路面もOK
- タイヤやホイールが汚れる可能性大
- 効果は長くて数10km
- チェーン規制は✖️
手軽でカンタン、スプレーするだけのスプレー式チェーン。やはりこの手軽さが一番のメリットだと思います。もちろんスプレー缶だけなので、他のチェーンと違い、場所も取りません。
また価格も2,000〜3,000円程度のものが多いです。(中には6,000円近くするものもあるようですが)
また、他のチェーンと違い、タイヤに糊を貼るようなイメージですので、もちろん乾いた路面も大丈夫。ここまで聞くと一番万能感あります。
では欠点について。
欠点の一つ目は、タイヤホイールが汚れることです。
タイヤの接地面だけに綺麗にスプレーできれば良いのですが、屋外で使用するときはなかなかそうも行きません。
風が吹いていれば当然飛び散りますし、手や服についてしまったらもうベタベタ。
タイヤやホイールにも、路面のゴミがくっつきやすくなってしまいます。
(…まぁ洗えばいいんだけど)
そして次に、効果が続かないこと。中には「70km走行可能」なんて商品もありましたが、ホントかなぁ…基本は10km前後で効果が薄れてくると思っていたほうが良いと思います。
最後に、このスプレー式チェーンは「チェーン規制」には対応していません。
もしかしたら規制に対応したものもあるかもしれませんが、基本的に金属や非金属、布製のチェーンとは違い、チェーン規制が出てしまうとこのスプレーだけでは走行できません。
布製タイプと同じく、いや布製チェーン以上に緊急避難用とか脱出用と割り切ったほうがいいと思います。
まとめ
今回のご紹介した特徴から、各チェーンをお勧めできるのはどんな方かを簡単にまとめると、
金属製チェーン
- なるべく安価でしっかり効くものが欲しい人
- 走行時の振動や騒音があまり気にならない人
- 雪は降るけど降雪頻度の低い地域の人・雪の日に車に乗ることがほぼ無い人
- チェーンの付け外しが苦でない人(慣れてる人)
非金属製チェーン
- 効きの良さと乗り心地を両立したい人
- 降雪の多い地域で、スタッドレスを持っていない人
- 極力ホイールを傷つけたくない人
- 冬場に長距離を走ることのある人
布製チェーン
- ほとんど雪は降らないが、もしもの時に備えたい人
- なるべく手間をかけずにチェーンを付けたい人
- あくまで緊急用と割り切れる人
- 場所を取らずに車に乗せておきたい人
スプレー式チェーン
- 全く雪が降らない地域に住んでいる人
- 極力手間を省きたい人
- 冬場に高速や山間部等を通らない人(チェーン規制が出る場所はいかない人)
- 効果を過信しすぎない人(運転にある程度慣れている人)
スタッドレスタイヤの性能もどんどん進化してきている昨今ですが、それでも雪道や凍った路面では、やはりチェーンが一番グリップは効きます。
(実際にスタッドレスでは走れない「チェーン規制」が出ることありますし。)
スタッドレスタイヤと違い、その都度付け外しが必要になってしまうタイヤチェーンではありますが、昨今はタイヤの値上げも続いており、なかなか気軽に購入できないのも確か。そんな時、チェーンも選択肢の一つになると思います。
特に雪の深い地域に住んでいる方や帰省などで行く予定のある方は、大抵の場合スタッドレスタイヤをお持ちだと思いますが、できればスタッドレスだけではなくチェーンも準備しておくと安心だと思います。
またスタッドレスを持っていない、買うつもりもない方でも、最低限チェーンは用意しておいた方が、緊急時に役立つと思います。
今回の記事が少しでも冬道の備えの参考になればと思います。
ではまた!!
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